【東京電力と比較】ドコモでんきに乗り換えると電気代は安くなる?

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ひっそりと新規受付を停止していたドコモでんきだが、徐々に再開していき、ようやく東京電力エリアも受付を再開した。

ドコモユーザーならば乗り換えた方が得になると思うが、そもそも大多数の人は電気会社を乗り換えるという発想はなかなか浮かばないんじゃないだろうか。

サービス開始直後にドコモでんきGreenを申し込んだ自分が、東京電力とドコモでんきを比較しながら、ドコモでんきに乗り換えたらどうなるか解説する。

ドコモでんきに乗り換えても生活は変化しない

この記事は結論、「ドコモでんきに乗り換えるべき」で締めるのだが、残念ながら生活がより良くなるほどの変化はない。むしろ数ヶ月後には乗り換えたことを忘れていてもおかしくない。

これは個人が契約するなら他の新電力でも言えることで「今よりも少しお得」になる程度だと思う。しかし「少しお得」を積み重ねるのが大事だと思うし、家族で暮らしているのならお得さは増す。

節約術の一つという位置付けで、でんきの乗り換えをしていこう。


新電力とは?

そもそも何でドコモが電気を売っているのさ、という疑問が浮かぶと思う。これは2016年の電力小売全面自由化によって、大手電力会社(東京電力・関西電力など)以外の事業者も電気を販売できるようになったから。ここで新しくビジネスチャンスを掴もうとした事業者たちを新電力という。

新電力の対戦相手は地域の大手電力会社なので付加価値をつけないと勝負にならない。ポイントを付けたり、自社製品を割り引いて対抗している。日本全世帯、電気争奪戦の幕開けである。


ドコモでんきの付加価値はdポイント

ここからが本題になる。ドコモでんきは電気料金に応じてdポイントが進呈される。このdポイントは電気料金の割引に使えるので電気料金そのものを下げることができる。またプランは下記2つある。

  • Basicプラン電気料金の2%還元
  • Greenプラン電気料金の6%還元。ただし基本料金が+500円。

実は還元率は支払い方法によって上下する。ここではドコモのクレジットカード、dカードで支払うことを前提に話を進める。ドコモユーザーならdカードを持っている人は多いはず。

支払い方法をdカード以外にしたい人はドコモでんきはお勧めしない。他の新電力にしよう。

支払い方法と還元率の違い

支払い方法と還元率をまとめたものが下記。ただしGreenプランの場合は基本料金が500円上がるので、それも加味して得かどうかを考える必要がある。

BasicプランGreenプラン(料金+500円)
dカード2%4%
dカードGOLD U2%6%
dカードGOLD 2%6%
dカードPLATINUM2%12%

Basicプランにしておけば電気料金は変わらないので損することはない。一人暮らしならこっちを選んでおくと安牌。

Greenプランを自分が1年間使った結果はご覧の通り。

dカードGOLDで支払っているので6%還元になる。すごい得しているように見えるが、Greenプランは基本料金が500円上がることを忘れてはいけない。年間だと電気料金が6,000円高くなっている。

9,589ポイント ー 6,000円(Greenで高くなった分) = 3,589ポイント(得した分)

これが真実だ。大した金額ではない。でもちゃんとお得になっている。

東京電力とドコモでんきは同じ値段

東京電力にもプランが色々とある。ここでは従量電灯B(あるいはスタンダードS)を前提として話を続ける。従量電灯B(あるいはスタンダードS)は10A~60Aまでの契約なので一般家庭向け。

それはドコモでんきと基本料も電力量料金も同じ。同じならポイントがもらえる分だけドコモでんきのが良いという事だ。

正確には東京電力もくらしTEPCOというwebサイトに登録して毎月50ポイント獲得できるが、条件もあるし、そもそもポイント数が少ない。

項目東京電力(従量電灯B)ドコモでんき Basicドコモでんき Green
基本料金例:30A 935円25銭東京電力と同じ東京電力と同じ
電力量料金3段階制の従量単価東京電力と同じ東京電力と同じ
ポイント還元なし電気料金の2%還元電気料金の6%還元
前提条件なし支払い方法がdカード支払い方法が
dカードGOLD

オール電化向けプランは乗り換えない方がいい


例外はある。東京電力でオール電化向けプランや太陽光発電をして電気を売っている人はそのままにしておいた方がいい。

ドコモでんきにはオール電化と同等のプランはないし、オール電化は夜間帯に割安な場合が多く、ドコモでんきにすると高くなる可能性があるからだ。

基本はBasicプランを選べばいい

ドコモでんきにする理由はもう十分だと思う。あとはプランだ。基本的にBasicプランを勧める。

Greenプランは還元率は良いのだが、基本料金が500円上がるというハードルが存在する。乗り換え前に毎月かかっている電気料金はしっかり調べる必要がある。

ここでややこしいのが、dポイント還元対象になる電気料金の調べ方だ。電気料金は下記の4つで構成されている。

基本料金 + 電気量料金 + 燃料費等調整額 + 再生可能エネルギー発電促進賦課金

dポイント還元対象の電気料金は基本料金と電気量料金の2つになる。請求金額で還元率を計算しないように気をつけよう。

電気料金15,000円が損益分岐点

2024年12月の東京電力の平均電気料金は8,868円だそうだ。※従量電灯B・30A

Greenプランは平均以上に電気を使っている人向けということになる。例外としてdカードPLATINUMを持ってる人は還元率が高いので金額のハードルは無いに等しい。

下記の表はプランと電気料金ごとに何ポイント獲得できるかまとめた。Greenプランは月額料金が500円上がる事を加味した数字になっている。電気料金10,000円だと600ポイント獲得できるが、実際に得しているのは100ポイントなのだ。

5,000円10,000円15,000円
Basicプラン
(dカード)
100ポイント200ポイント300ポイント
Greenプラン
(GOLD)
実質−200ポイント実質100ポイント実質400ポイント
Greenプラン
(PLATINUM)
実質100ポイント実質700ポイント実質1300ポイント

ドコモでんきは節約の第一歩

ドコモでんきに乗り換えて手に入るポイントは決して多くない。少しお得なだけ。しかし気づいて欲しい。電気料金というのが一生契約が必要なサブスクだということに。

つまりこの少しお得は一生続く。これが東京電力からドコモでんきに悩む人への後押しになってほしい。

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